“THE3 – UNION IS STRENGTH Vol4- REPORT”

3人チームで優勝を目指せ! クライミングの大会「THE3 – UNION IS STRENGTH – Vol4」に参戦。
プロからビギナー、キッズまで「クライミングを愛する誰もが」一緒に楽しめるクライミングイベント『THE3 – UNION IS STRENGTH』が、東京のボルダリングジム「B-PUMP OGIKUBO」で、8月9日(土)、10日(日)に開催されました。
2021年からスタートしたこのイベントも今年で4回目。毎年この時期に行われるため、クライマーにとっては、夏の風物詩的な催しになりそうです。
3人チームでポイントを競い合う、アットホームなコンペ。
このイベントで行われる大会は、男女混合3名1チームによるクラス別コンペ。ルールは単純明快で、会場に用意された様々なレベルの課題を3人で挑戦して、全員が完登できるとポイントが貰えるというもの。
もちろん課題の難易度によってポイントの点数が変わるため、3人のレベルに合わせた課題選びが勝敗のカギとなります。
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上級者もビギナーも、健常者も障がい者も、一緒にガンバ!

さらに、アイマスク着用or目を瞑って挑戦する「ブラインドエリア」や「片腕&片足チャレンジ」という、パラクライミングの要素を取り入れているのも、このコンペの特徴のひとつ。
どちらも高ポイントを獲得でき、パラ/デフクライマーを擁するダイバーシティチームにも、最初から50ポイントが付与されます。
そのため、健常者と障がい者が一緒に参加でき、「ガンバ!ガンバ!」と切磋琢磨できるのも魅力。

そして、様々なレベルのクライマーが楽しめるように、5級以下の「ファンクラス」、3級以下の「ミドルクラス」、2級以下の「オープンクラス」の3カテゴリーが用意されています。
グラミチは「ミドルクラス」と「オープンクラス」に出場。

そんななか、グラミチは昨年に続き「ミドルクラス」と「オープンクラス」に参戦。
初日に開催されたミドルクラスには、モデルの影山友哉さんが、クライミング仲間のエラネ・ジャンさんと渥美百合さんと共に結成したチーム「GCC SNATCHED」が出場しました。

予選で敗退しているので、「今度こそ、決勝まで進出したいです!」と、影山さんの気合いも充分。
チーム「GCC SNATCHED」は、とっておきの作戦で勝負!
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ミドルクラスには38チームが参加し、そのうち上位6チームが決勝に進出できます。ちなみに予選の制限時間は3時間。その間に、どれだけの多くの課題をクリアできるかが勝敗の決め手になります。
そこで3人は、後半になると混み合う課題から、先に片付けていく作戦を立てた様子。


ということで、スタートから間もない時間帯に「ブラインドエリア」ヘ。登っている本人は見えないため、残りの2人がホールドの位置を伝える連携プレイが必要となります。
しかしチームを組んで3年目とあり、息はピッタリ。3人とも順調に完登して、スマートにクリアしていました。
クライミングは世代を問わずに楽しめるアクティビティ。
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その後も、順調に手堅くポイントを稼いでいく3人。1人が登っているところを、背後から2人がアドバイスをしたり励ましたり、チームワークも抜群です。
しかし、「周りのみんなも強いですね。去年よりレベルが高いかも……」と、ジャンさんが話す通り、他のチームも高難度の課題を次々とクリアしていきます。

チーム「GCC SNATCHED」の結果は……?

気がつけば、あっという間に予選の3時間が経過しましたが、チーム「GCC SNATCHED」は、残念ながら予選敗退……。順位は38チーム中、19位でした。
「悔しいけど、みんなでいろんな課題をクリアできたので楽しかったです!」と渥美さん。

予選が終わった後は、全力でやりきった感のある、スッキリした笑顔で決勝戦を観戦する3人。このイベントは、個人競技のクライミングにチームワークの要素を取り入れることで、新たな楽しみ方を提案しているようです。
決勝は高難度の課題をオーディエンスの前でトライ。

決勝は、オーディエンスが見守る中、高難度の課題が3つ用意され、各チームに8分の時間が与えられます。どの課題を誰が挑戦するか、クリアする順番なども自由で、そうした駆け引きも見所のひとつに。

そんななか、優勝したのはチーム「パセリズ」。決勝進出者の顔ぶれを見ると、全体的に年齢層が低く、10代もチラホラ。日本のクライミングシーンの未来は安定かも?
オープンクラスは3度目の正直で、今年こそ優勝を!

そして翌日10日に「ファンクラス」と「オープンクラス」のコンペが開催されました。
ファンクラスは28チーム、オープンクラスは10チームが参加し、こちらもそれぞれ上位6チームが決勝に進出できます。

グラミチからは、ボルダーW杯2025 第3戦での優勝も記憶に新しい、中村真緒選手を筆頭に、川又玲瑛選手、百合草 碧皇選手によるチーム「GCC GOAT」が出場。
3年連続、3回目の出場となる中村選手は、「3度目の正直ということで、今年こそ優勝します!」と、大会前の意気込みを語ってくれました。
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その言葉通り、序盤からハイスピードで高難度の課題をクリアしていく「GCC GOAT」。
昨年も一緒にチームを組んだ川又選手は、今年も安定感のあるムーブを披露。百合草選手も負けずと、アグレッシブに、様々な課題を登頂していきます。
大会のシステムも進化して、ゲーム性がさらにアップ。
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その甲斐あり、予選が1時間ほど経過したところで完登数は27と全体のトップ。ポイント数では2位〜3位を行き来する、かなり白熱したバトルが繰り広げられていいきます。

ちなみに、今年よりリアルタイムリザルト」を導入。大会出場者はもちろん、応援に駆けつけたオーディエンスたちも、QRコードで誰でも簡単にチェックすることが可能に。
お揃いの衣装でイベントを楽しむクライマーも続出。
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一方、同時に開催された「ファンクラス」は、キッズクライマーが数多く参加し、お揃いの衣装を身に纏ったチームも続出。
決勝進出を目指して奮闘するだけでなく、コンペそのものをイベント的に楽しんでいるようです。

日本を代表するトップアスリートとキッズが隣り合わせになり、それぞれが自分の限界に挑戦している大会なんて、このイベントだけなのでは?
もちろん、それも同じウォールに様々な難度の課題を設けられている、ボルダリングというアクティビティの魅力のひとつです。
チーム「GCC GOAT」は昨年に続き、今年も決勝進出!

「GCC GOAT」は、昨年に続き見事に決勝に進出。中村選手以外にも、小俣史温選手や通谷 律選手、伊藤ふたば選手など、トップクライマーたちの顔も見えます。

「オープンクラス」の決勝前に開催された「ファンクラス」の決勝では、キッズクライマーが大奮闘。応援するパパママの声も大きく、運動会さながらの盛り上がりに。

そんな「ファンクラス」で優勝したのは、こちらのチーム「チョークは白粉」。2位と20ポイント差を付けた圧勝だっただけに、来年はミドルクラスでのエントリーになるかも?
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そして、今大会で最も盛り上がったと言っても過言ではない、「オープンクラス」の決勝戦。
ワールドクラスの難易度を誇るハイレベルな課題が用意され、各選手の一挙一動に注目が集まります。
3度目の正直で、中村真緒選手が有言実行!
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その結果、「GCC GOAT」は2位と30ポイント差を付けての優勝! 川又選手と白百合選手が全課題をクリア、中村選手も2課題をクリアし、残り1つも完登直近まで進む高ポイントを獲得して、終始、会場を熱狂させていました。

各クラスの1位から3位までの入賞者たちは、イベントのスポンサーから豪華な商品が貰えます。
クライミングにまつわるアイテムばかりなので、即戦力になるのでは?

こちらが優勝直後の笑顔の3人。まさに3度目の正直で、見事に有言実行となった中村真緒選は、「おつかれさまでした! めちゃくちゃ楽しかったです!」と、嬉しそうに話していました。
今年もワッペンカスタムのワークショップが大人気。
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そして、グラミチが2日間に渡って会場で開催していた、ワッペンカスタムのワークショップも大盛況でした。
トートバッグやベストに付けやすいワッペンですが、リアルなクライマーが多いイベントだけに、最も人気だったのが、チョークバッグのカスタム。

もちろん、グラミチのオリジナルワッペンは、チョークバッグとも相性抜群! しかも、このイベントのために用意された非番品モデルもあり。
入手したい人は、来年のイベントに遊びに来てみてください!
ここから未来のオリンピアンが誕生するかも?
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2日間に渡って開催された「THE3 – UNION IS STRENGTH – Vol4」は、両日ともに大盛況で、しかも「オープンクラス」で、グラミチチームが初優勝するという、最高の結果を残すことができました。
B-PUMP OGIKUBOという都内屈指のボルダリングジムが主導し、参加者のスキルも、若い世代を中心に年々底上げされているイベントなので、いつかここから未来のオリンピアンが誕生するかも?
もちろん、グラミチチームは、来年も優勝を目指します!(今度はミドルクラスも!)































