クライミングの祭典「クライムオン!!!」に参戦。 中村真緒プロが、クライミングの魅力とテクニックを楽しくレクチャー!
限定コラボTEEを用意して、クライマーの聖地へ。
今年で6回目を迎えた、アウトドアクライミングのイベント『クライムオン!!2024 in OGAWAYAMA』が、5月25日(土)、26日(日)の2日間に渡って開催されました。
会場は長野県川上村の「廻り目平キャンプ場」。“日本のヨセミテ”と称されるクライマーの聖地「小川山」にあり、キャンプや焚き火を楽しみながら本格的なフリークライミングに挑戦できる人気スポットです。
グラミチは4回目の参加となり、今年も機能美ウエアやクライミングギアを厳選した特設ブースを展開。
このイベントのために特別に企画した『クライムオン!!』の限定コラボTシャツをリリースするなど、スペシャルなアイテムやコンテンツを用意しました。
グラミチのルーツに触れる、クライミング講座を開催。
ブースが賑わいを見せるなか、メインとなる体験型コンテンツが、グラミチのルーツに触れ、クライミングの魅力を知ってもらうことをテーマにした「ボルダリング講座」。
昨年はビギナー向けの内容でしたが、今年は少しレベルを上げ、中級者に向けてスラブ岩(滑りやすい1枚岩)などの攻略をレクチャーしていきます。
1回の講座は3時間とボリュームもたっぷりながら、参加者は8人限定となる少人数制。そのため全員が各自のレベルに合わせて、講師からしっかりと直接指導を受けられるのが魅力です。
25日の午前と午後、26日の午前の3回を予定しましたが、どの時間帯の講座の応募を開始してすぐに満員になる大盛況ぶり。
講師はボルダー界が注目する新女王、中村真緒プロ。
その人気の一端(むしろ、ほぼすべて?)を担ってくれているのが、爽やかで優しい笑顔が印象的な中村真緒プロ。今年の2月に開催された「ボルダージャパンカップ2024」で初優勝を果たした、ボルダー界が注目する実力派の女子クライマーです。
「今回は中級者向けということで、各自が岩場で自分のグレードを上げることができる技術やテクニックをレクチャーしていこうと思います。そして岩場をさらに楽しんでもらえた嬉しいです!」
ということで、まずはグラミチのブース前に集合。中級者を対象とした講座だけに、クラッシュパッドを持参する参加者の姿もチラホラ。
もちろん、外岩に不慣れでも安心して参加できます。中村プロに加え、ボルダリングジム&ショップ B-PUMPのインストラクター、手塚茂季氏もガイド役として同行してくれるため、サポート体制も万全。
聖地「小川山」は、キャンプ場からの好アクセスも魅力。
クラッシュパッドを背負って、いざ目的スポットへ出発!! とはいえ、ここは日本のヨセミテと称される「小川山」。広範囲に渡って大小さまざまな岩場が点在し、クライミングが楽しめるルートが1200本以上もあります。
しかもキャンプ場から最寄りのスポットまでは、徒歩数分というアクセスの良さも魅力。
今回の講座では、その中から中級者向けの難易度の課題(岩場)を厳選。3時間で3〜4箇所を巡っていきます。
各講座では、必ず最初に「マットは自分でセットする」。「岩肌に付けたチョークは、消してから帰る」などの基本的な外岩のルールを説明。そして各自のレベルをチェックするため、まずは比較的難易度の低い課題からスタート。
しかしそこは中級者たち。ほとんどの人が軽やかにクリアしていき、中村プロや手塚ガイドは、より効果的な手足の使い方をレクチャーしたり、各自のレベルに合わせた課題を用意するなど、かなり実践的な講座となりました。
昨年、ビギナー講習を受けた夫婦がリピート参戦!
そんななか、愛知から参加してくれた金子さん夫婦は、昨年ビギナー講習を受けたリピーター。昨年の講座でクライミグに夫婦でハマり、この1年ジムに通って練習してきたとか。
「中級者向けだから、ちょっとレベルが高いかなと思ったけどチャレンジしてみました。実際にちょっと難しさを感じることもあるけど、去年より登れているから、成長を感じます!!」
実際に難易度が高めの課題にも果敢に挑戦して、次々とクリアしていくなど、1年ぶりに再会した中村プロも驚くレベルの成長ぶり。
「今まで気づかなかった新しいムーブを教えてもらい、改めて岩場に立つ感覚がかわりました」と、今回の講座でさらにレベルアップできた様子。
どっちがいっぱい登れる? キッズクライマーも切磋琢磨。
長野県の佐久市から来てくれた鏑木大河くん(右)と大山央翔くん(左)は、中学2年生の同級生。キッズクライマーながら、クライミング歴は2人とも3年以上で、4級レベルの課題もクリアできる立派な中級者です。
2人とも、普段はジムに通っていて外岩は1年ぶりくらいだとか。それでもお互い「なるべく楽しく登りたいです!! あと、できれば友達よりも多くの課題を登りたい(笑)」と切磋琢磨しながら、久しぶりの岩場を満喫。
そして2人の実力を把握した手塚ガイドが、どこか嬉しそうにオトナと同じ課題を提案するなど、ハイレベルな講座を展開。
失敗しても楽しそうに何度も挑戦する姿を見て、周りの参加者たちも「ガンバ、ガンバ!いける、いける!」と応援。さらに、誰かがクリアすると、みんなで拍手し合うなど、終始アットホームな雰囲気が流れていました。
親子クライマーは、名物スポット「タイコ岩」に挑戦!
今回の講座は親子での参加も多かったけど、そのほとんどがパパやママは付き添いのみ。そんななか、愛知県から参加してくれた山本純さんと湊くんは、一緒にボルダリングを初めて7年になる親子クライマー。
外岩も何度か経験しているけど、小川山に来るのは今回が初めて。念願の聖地巡礼になるそう。
中村プロから岩角を登りきるマントルの攻略法を指南されるなど、本格的なレクチャーを受けながら向かった先は、小川山の名物スポットのひとつ「タイコ岩」。
ここは大きな1枚岩のフレークがあり、その名の通り岩肌を叩けば音がなるユニークな奇岩。そこをレイバックで登る課題に挑戦し、親子で無事にクリアするなど、初めての小川山を存分に楽しんでいました。
「やっぱり小川山は、でかい岩が多いですね。今日はいろいろ勉強になりました。また遊びに来たいです!!」
大自然のなかで仲間と楽しむクライミングを満喫!
中級者向けだけに、年齢や性別に関係なく、本気でクライミングの技術を高めたい参加者が多かった今回のボルダンリング講習。
中村プロの具体的なテクニックの実演や、手塚ガイドの的確なアドバイスのおかげで、短時間ながら各々の確実なスキルアップに繋がったようです。
そして大自然のなかで、自分の限界に挑戦したり、仲間と一緒に試行錯誤して課題に取り組む、アウトドアクライミングの魅力も再確認できたのでは?
タイムアタックやナイトパーティなど、イベントも盛り沢山。
もちろん楽しみは講習だけではありません。各ブランドのブースやワークショップが並ぶメイン会場では、ボルダリングウォールのクリア速度を競う「ロックオンスピードコンテスト」を開催。
なんとキッズ部門では、グラミチのボルダリング講習に参加してくれた鏑木大河くんが優勝、大山央翔くんが準優勝という快挙を達成!!
最もレベルが高いハードクラスは杉本怜プロが優勝したものの、中村真緒プロも女性で唯一決勝まで残るなど、高い実力を発揮していました。
そして日が落ちてからは、焚き火を囲んだナイトパーティを開催。日本を代表するクライミング界のリビングレジェンド、内藤直也氏のトークショーと、視力を失ったクライマー「コバ」さんこと、小林幸一郎さんのドキュメンタリーフィルム『ライフ・イズ・クライミング!』の野外上映会が行われました。
来年も小川山でクライムオン!
全国各地からクライマーを中心に500人近いアウトドア好きが集結した『クライムオン!!2024 in OGAWAYAMA』。両日とも最高の晴天に恵まれ、最高の環境で自然を身近に感じられる外遊びを満喫することができました。
グラミチは、今後もブランドのルーツに触れてもらえる最良の機会として、このイベントに参加しつつ、『ボルダリング講座』も開催していくので、クラミングに興味を持った人は、ぜひ来年遊びに来てください。もちろんリピーターやベテランクライマーも大歓迎です。日本のヨセミテ、小川山で会いましょう!!